アドブルーとトラックの関係とは?品不足による価格高騰・高額転売に注意!

2021年末頃から、運送業界や建設業界では大きな問題が起きていました。トラックや重機などを動かす際に必要不可欠な尿素水「アドブルー(AdBlue)」が品薄状態になり、業務に支障をきたすようになったのです。


アドブルーは、ディーゼルエンジン車の「尿素SCRシステム」で使用します。大型トラックや重機はディーゼルエンジンをよく採用していますが、ディーゼルエンジンの排出ガスは有害物質を多く含んでおり、大気汚染を防ぐために排出ガス規制がかけられるようになりました。



そこで、ディーゼルエンジン車に尿素SCRシステムを搭載。尿素水と有害物質の化学反応を起こすことで、有害物質を無害化できるようにしたのです。アドブルーは、安全や環境に配慮しつつトラックを走らせる上で、とても重要な役割を果たしているといえるでしょう。


では、一体なぜアドブルーが不足してしまったのでしょうか?根本的な原因は、米中対立の影響によって中国が「尿素」の輸出を制限したことです。尿素は尿素水の原料で、日本は3割~4割程度を中国から輸入しています。それが制限されたために、アドブルーの生産量が減ってしまったのです。


結果としてアドブルーは品薄状態となり、値段も高騰。買い占めや高額転売も発生し、確保が非常に難しくなってしまいました。現在はメーカーの増産などによって品薄がある程度解消され、値段も落ち着いてきていますが、完全に元通りとはいかない状況です。今後もしばらくは注意が必要と思われます。



東京都八王子市に拠点を構える株式会社翼では、2t~10tのトラックをはじめ、多種多様な車種を所有しています。東京近郊を中心に全国配送を承っており、安全に十分に配慮してきた結果、これまでの事故件数は0です。


アドブルーの品薄により当社も打撃を受けておりますが、必要な分のアドブルーはしっかりと確保し、業務に影響が出ないよう努めております。お客様のご希望に合わせた配送方法をご提案いたしますので、配送のご依頼やお悩み・疑問などがある時は、株式会社翼までお気軽にご相談ください。