車のトラブルの中でも特に厄介なのが、いわゆるバッテリー上がりです。さあ行こうと思ったらエンジンがかからず、困ってしまった経験のある方も多いでしょう。バッテリーは低温だと機能が低下するため、バッテリー上がりは冬によく発生しますが、実は夏にも起こりやすいことをご存知でしょうか。
夏場にバッテリーが上がってしまう主な原因は、暑さによってエアコンの使用機会が増えるからです。電力消費が増えればバッテリーの負担も大きくなり、バッテリー上がりの可能性が高まります。近年の日本の夏は暑さが厳しく、常にエアコン全開で走っている方も多いため、よりリスクが高まっているでしょう。
また、長期休暇やレジャーシーズンの渋滞も関係しています。車のバッテリーはエンジンの稼働によって充電されるため、充電量を保つには一定速度で車を走らせなければなりません。ところが、渋滞に巻き込まれて車が止まってしまうと、エアコンの電力消費量が充電量を上回り、バッテリーが上がってしまうのです。
そこで、なるべく消費電力を抑えられるよう、車内が十分に冷えてきたらエアコンを少し弱めましょう。バッテリーが古くなっているなら、交換するのがおすすめです。ライトの消し忘れなどにも、いつも以上に注意する必要があります。
そして、万が一バッテリーが上がってしまった時は、日陰の涼しいところや風通しのいい所に避難しましょう。エアコンがつかない車内で何時間も待っていると、熱中症になりかねないからです。水分補給もしっかり行いつつ、ロードサービスや修理を待つようにしてください。