トラックドライバーに必要な資格とは?普通免許だけで始められる仕事も解説!

トラックドライバーとして働くには、まず“資格”が必要です。と聞くと、「普通免許だけじゃだめなの?」と驚く方もいるかもしれません。たしかに、車を運転する以上、免許は欠かせませんが、トラックの大きさや業務内容によって、求められる資格は細かく分かれています。


特に荷物を載せた状態で走るトラックは、普通車に比べて重量も長さも大きく、道路での制動距離や死角も変わります。そのため、法律上でも中型・大型といった専用の免許区分が設定されており、それぞれの運転には定められた資格が必須となっているのです。


「なんとなく運転できそう」では済まされない世界だからこそ、正しい免許と知識が求められる。それがトラックドライバーという仕事の、第一の大前提です。では、具体的にどのような免許が必要で、どこまでが普通免許で対応できるのか。このあと詳しく見ていきましょう。




どの車両にどの免許?中型・大型・準中型の違いを徹底比較

トラックと一口に言っても、その大きさや積載量はさまざまです。それに応じて必要な運転免許も変わってきます。まず押さえておきたいのは「普通免許で運転できるトラックの限界」と「中型・大型免許が必要になる基準」です。


普通免許で運転できるのは、車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満の車両です。これは主に1トントラックや軽貨物車など、ごく小型の車両に限られます。コンビニや小規模店舗への配送など、ルートが決まっていて距離が短い仕事が多いのが特徴です。


次に「準中型免許」。これは18歳から取得可能で、車両総重量7.5トン未満・最大積載量4.5トン未満まで対応できます。2〜3トントラックでの配送や、中距離の集配業務などに多く使われています。最近では、普通免許よりも準中型を前提とした求人が主流になりつつあります。


「中型免許」は、普通免許取得後2年以上の運転経験が必要で、車両総重量11トン未満・最大積載量6.5トン未満の車両が対象です。企業間の大量配送や、引越し・建材運搬などの業務が多く、より高収入が見込める傾向があります。


そして「大型免許」。こちらは中型を超えるすべてのトラックに対応できる免許で、車両総重量11トン以上の車両を運転できます。長距離輸送や幹線輸送、大手物流の基幹便を担う仕事など、高い運転技術と責任感が求められる反面、待遇面でも優遇されるケースが多くあります。


つまり、自分がどのタイプのトラックに乗りたいのかによって、取るべき免許は明確に変わってくるのです。




仕事別にみる必要な資格のパターン:ルート配送から長距離まで

「どの仕事をするかによって、必要な免許が変わる」――これはトラックドライバーを目指すうえで重要な視点です。求人票を見ると、たとえば「2トン車ルート配送」「4トン車中距離便」「10トン大型長距離」といった表記があり、それぞれで求められる資格や仕事の内容も大きく異なります。


まず、スーパーやドラッグストアなどに日用品や食品を届ける「ルート配送」は、比較的規模の小さいトラックが使われ、普通免許または準中型免許で対応できるケースが多く見られます。決まった時間に決まった場所を回る仕事が中心なので、未経験者でも挑戦しやすい分野といえるでしょう。


一方で「建材配送」や「引越し便」など、荷物の量やサイズが大きくなる仕事では、中型免許が必須となる場合が一般的です。住宅街や都市部など狭い道を通ることもあるため、運転技術と注意力が求められます。


さらに「長距離輸送」と呼ばれる分野では、基本的に大型免許が必要です。首都圏から関西・九州方面までの長距離輸送や、冷凍食品や医薬品といった温度管理が必要な特殊配送も含まれます。仕事はハードになりますが、そのぶん給与水準も高く、キャリアアップの道として目指す人も多い領域です。


また、運転するだけでなく荷物の積み下ろし作業も発生するため、フォークリフトの資格が歓迎される場合もあります。会社によっては入社後に資格取得を支援してくれる制度を用意しているところもありますので、求人を見る際にはその点にも注目しておくと良いでしょう。


希望する働き方に合わせて「どの免許が必要か」を逆算することが、資格取得の第一歩です。




資格取得の流れと費用は?独学と教習所、それぞれのメリット・注意点

トラックドライバーになるには、免許が必要。その取得方法には「教習所に通う」か「一発試験を受ける」という2つの選択肢があります。それぞれにメリットと注意点があるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。


一般的なのは自動車教習所を利用する方法です。たとえば中型免許を取得する場合、教習所に通うと約20万〜30万円前後の費用がかかります。大型免許になると30万〜40万円ほどが目安です。教習所では学科と実技の両方を段階的に学び、確実に力をつけたうえで卒業時の試験に合格すれば、免許を取得できます。通学期間は最短で2〜3週間程度、仕事をしながら通う場合は1〜2か月ほどかけて取得する方も多いようです。


もう一つの方法が「一発試験」と呼ばれる運転免許試験場での直接受験です。教習所に通わないため費用はかなり安く抑えられますが、試験の難易度は高く、何度も不合格になるケースも珍しくありません。過去に業務経験がある方や、技術に自信のある方向けといえるでしょう。


また、運送業界では「免許取得支援制度」を導入している企業も多く見られます。これは採用内定後、会社のサポートで教習費用の一部または全額を負担してくれる制度で、「まずは普通免許だけど中型を取りたい」という人にとって大きな後押しになります。ただし、勤務継続を条件としている場合があるため、事前に確認しておくことが必要です。


免許は“取れば終わり”ではありません。更新や違反履歴によっては業務に支障が出る場合もあるため、日常的な安全運転の意識づけも資格の一部と捉えることが大切です。




資格だけじゃない?運送業界で求められるスキルとは

トラックドライバーにとって、免許は確かに絶対に必要な資格です。しかし、実際の現場で信頼され、長く活躍していくためには、それだけでは不十分です。運送業界では、日々の仕事の中で培われる「実務的なスキル」や「人との関わり方」が重視される場面が多くあります。


たとえば、第一に求められるのが「時間の管理能力」です。配送時間は取引先との信頼に直結するため、遅延なく届ける責任があります。渋滞や天候の影響を見越したルート選びや、効率的な荷下ろし作業をこなすには、経験だけでなく段取りを考える力も必要です。


また、「安全運転の意識」は常に持ち続けなければなりません。大型車は視界が限られ、死角も多く、一般車と比べて事故のリスクが高まる傾向にあります。運転技術が高いだけでなく、焦らず冷静な判断ができる姿勢こそが、プロのドライバーには求められます。


さらに意外と見落とされがちなのが「対人対応力」です。荷物の受け渡しで顧客と接する機会もあるため、丁寧な言葉遣いや挨拶、身だしなみも信頼を得る大きな要素となります。特に企業間配送では、届け先の担当者と顔を合わせることも多いため、誠実で礼儀正しい対応は重要です。


その他にも、簡単な伝票の記入やナビの活用、積み荷のバランスのとり方など、地道な知識と技術の積み重ねが仕事の質を左右します。こうした“資格には表れない力”こそが、現場で本当に評価されるポイントです。


自分に何が足りないのか、何を伸ばせるのか。それを見極めながら働ける環境を選ぶことが、長く安心してドライバーを続けるカギになります。

▶ 採用情報はこちら:https://www.tsubasa-exp.jp/recruit




今から取れる!未経験から資格取得&就職を目指せる会社とは?

「トラックの仕事に興味はあるけれど、資格がない」「経験もないし、自分にできるのか不安」——そんな声に応えてくれる会社は、今、確実に増えています。実際、多くの運送会社が未経験者の採用に力を入れており、免許取得支援や社内研修など、育成体制を整えている企業が多数あります。


こうした会社に共通するのは、資格を持っていない段階でも「意欲」や「姿勢」を重視する点です。丁寧な研修を通じて安全運転や荷扱いの基本を教えてくれるほか、業務に必要な免許取得費用を会社がサポートしてくれる場合もあります。まずはできる仕事からスタートし、段階的にステップアップできる仕組みがあることで、未経験からでも無理なく成長していけるのです。


何から始めたらいいかわからないときは、まずは情報収集からでも構いません。自分に合った会社と出会えるきっかけが、意外とすぐそばにあるかもしれません。

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